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2024.10.15

「女だらけの夜」トークゲストに女優の二階堂ふみさんが登場!

 
photoNikaido
二階堂ふみ
photoSaito
斎藤明美
 

10月2日(水)、東京・渋谷区のユーロライブで生誕100年スペシャルイベント『渋谷ユーロライブ「高峰秀子を観て語る~女だらけの夜」』第5回を開催しました。

毎回上映作品やテーマを変えて、松山善三・高峰秀子の養女で文筆家の斎藤明美氏がゲストと痛快なトークを繰り広げる本イベント。第5回の上映作品は『浮雲』。成瀬巳喜男が監督し、水木洋子が脚本を務めた不朽の名作で、高峰の代表作とも言われる作品です。そして上映会後に行われたトークのゲストには、女優の二階堂ふみさんをお迎えしました。

かねてから高峰が好きと公言し、クラウドファンディングにコメントをくださるなど、これまでにもこの「高峰秀子生誕100年プロジェクト」に協力してくださっていた二階堂ふみさんが満を持して登場!という事で、会場のみならず斎藤氏もテンション高めで始まった今回。先日30歳を迎えた二階堂さんが、なぜ高峰を知ったのかという話からトークイベントが始まりました。15歳頃『名もなく貧しく美しく』をTVで観て初めて高峰の存在を知り、衝撃を受けた二階堂さんはそこから他の高峰出演作を見漁ったそうです。「一番影響を受けて、今もなお一番好きな俳優さん」という二階堂さんの言葉に斎藤氏も感激しきりの様子。

高峰の作品、著書だけでなく斎藤氏の著書も読まれており、実はこの日の登壇に緊張していたという二階堂さん。たくさんの作品に触れた中で、何度読んでも涙がでそうになるのが『血染めのブロマイド』だそう。「高峰さんがあのように人間の業を表現できていたのは、激動の時代に地に足つけて、達観していたからだろうと感じた」と語り、斎藤氏の「高峰はあえて涙を誘う書き方をしていないの」という言葉に、「そこに衝撃を受けた」と大きく同意。斎藤氏は「高峰は感情豊かだけど、それに振り回されない人だった。熱演より、目や表情の動きひとつで気持ちや感情を表現するような人だった。そして二階堂さんの演技に同じものを感じた」とのこと。

斎藤氏は二階堂さんの『私の男』を観て「度肝を抜かれた。幅広い年代をあの年で演じ分けられることに感動した」そう。「高峰が生きていて二階堂さんの演技を見て、こうやって好きと言ってくれていることを知ったらとても喜んだと思う。そして同年代に生まれていたら絶対にいいライバルになっていた」と語ると、二階堂さんはそんな斎藤氏の言葉に恐縮しながらも「シャイな部分があって、表に出ている私は別もので、実際の私は注目されるのが苦手なので、少し似ている部分があるかも」とはにかみました。

さらに、二階堂さんのお仕事への想いや生まれ故郷沖縄のことまでたっぷりとお話を伺い、約1時間のイベントはあっという間に終了。客席には二階堂さんのファンの方も多く「高峰さんの作品に触れたのが初めての方もいたと思うので、これをきっかけにぜひ他の作品も観てほしい」という二階堂さんの言葉で幕を閉じました。

次回、第6回の詳細は近日発表致します。ぜひご期待ください。