「女だらけの夜」第2回、女優の名取裕子さんを迎えて開催しました!
6月27日(木)、東京・渋谷区のユーロライブで生誕100年スペシャルイベント『夜7時の「高峰秀子を観て語る女の生き方」講座 ~女だらけの夜~』の第2回を開催しました。
毎回上映作品やテーマを変えて、養女で文筆家の斎藤明美氏がゲストと痛快なトークを繰り広げる本イベント。第2回目の上映作品は『雁』。明治末期から大正初期にかけて文芸雑誌「スバル」に連載された森鴎外の小説「雁」が原作の映画化で、成澤昌茂の脚本を、三国連太郎主演、豊田四郎が監督した高峰秀子29歳当時の作品です。
この日のユーロライブ約170席の観客席は、さまざまな年齢層の女性で埋まり、上映会後に行われたトークのゲストには、生誕100年プロジェクトのサポーターとして制作発表会見や東京タワー大特別展にも駆けつけてくださった女優の名取裕子さんが登場しました。
トークテーマは“貧しさに泣いた女”。まず一人で登壇した斎藤氏が、「今回名取さんは原作まで読んで勉強をしてきてくださった。今日は私が話すことはないかもしれない」と感激しながら名取さんを呼び込みました。
原作者の心情から映像の撮り方、演出、主人公お玉の髪型にいたるまで、詳細まで考察し、感想を述べあう二人。時にはヒートアップしながら、名取さんは女優ならではの視点で、斎藤氏は時代背景をもとに本作を解説しました。時折、名取さんが映画の場面を再現すると、生の演技に客席全体が感嘆の声を漏らす場面も。
一通り二人で感想を述べあうと、お客様の声も聞きたい、という名取さんからの言葉で何名からか感想や質問を受け付けました。「お二人とも違った意見で、色んな見方、感じ方があると知ることができて楽しかった」という感想もあり、最後に斎藤氏が「これだけ討論できるのは、原作も映画も非常に優れた作品だということ。こういう優れた作品をたくさん見ることができる現代、状況はとても幸せなことだと思う」とまとめ、2回目のイベントも幕を閉じました。
本イベントは、豪華ゲストを迎えて全6回の開催を予定しており、次回は人気カリスマ美容家のIKKOさんにお越しいただくことになっています。第3回のご参加は現在当サイト内「スペシャルイベント」にて受付中!色褪せない高峰秀子出演作品とともにぜひお楽しみください!