7月25日(木)、東京・渋谷区のユーロライブで生誕100年スペシャルイベント『渋谷ユーロライブ「高峰秀子を観て語る~女だらけの夜」』第3回を開催しました。
毎回上映作品やテーマを変えて、養女で文筆家の斎藤明美氏がゲストと痛快なトークを繰り広げる本イベント。第3回の上映作品は『女が階段を上る時』。不朽の名作「浮雲」の成瀬巳喜男が監督し、「顔役と爆弾娘」の玉井正夫が撮影、高峰秀子が主演のほかに衣装も担当した作品です。
上映会後に行われたトークでは、観客の「どんだけ~!!!」の掛け声とともにカリスマ美容家のIKKOさんが登場。14年前の取材以来の再会にも関わらず斎藤明美氏のことを覚えていたそう。ご自身でデザインしたという夏の魚をイメージした着物に、船の刺繍が入った帯、この日の上映映画『女が階段を上る時』にも登場した香水「黒水仙(ナルシス・ノワール)」をまとうという粋な出で立ちでお越しくださいました。
『女が階段を上る時』が一番好きだというIKKOさんは、今回のイベント出席に大変緊張されていたとか。後に公開されたテレビドラマ版と見比べるなど、斎藤氏も驚くほど真摯に作品と向き合ってくださいました。
感動したところについて、「高峰さん演じる銀座の雇われマダム“圭子”が色々あった後に、一番嫌いであった全てが虚像の中という場所に生きていること。自分の生きる場所はここだという決心はなかなかできることではない。タイトルが“のぼる”ではなくて“あがる”なのは、“ランクがあがる”とダブルミーニングなのかなと思った。」と、自身の見解を含めてお話しくださいました。
今回のトークテーマは“男に騙された女”。人に騙された経験を尋ねられたIKKOさんは「思い返してみたら色々なことがあったけれど、いちいち反応していたら回っていかない世界。リアルタイムでお話しして愚痴のようになることはしないけれど、少し時間が経って、だれかのお役に立てることがあるのであれば皆さんにお話しするのもいいのかもなと思っている」と語りました。
映画に関するお話だけでなく、人生観から今後の目標、もちろん美容トークまで、たっぷりとIKKOさんのお話を伺い約50分間のトークイベントはあっという間に終了。最後の写真撮影の時間には客席にもポーズをとってくださり、終始和やかで笑い声の絶えないイベントとなりました。
次回の「高峰秀子を観て語る~女だらけの夜」は9月21日(土)。「リンネル」編集長の西山千香子さん、「天然生活」編集長の八幡真梨子さんにお越しいただきます。第4回の参加お申込みは1ヶ月前の8月21日(水)より当サイト内
「ユーロライブ」にて受付致します。色褪せない高峰秀子出演作品とともにぜひお楽しみください!